SEO対策を始めようと思ったとき、最初にぶつかるのが「どんなキーワードを狙えばいいの?」という問題です。
「とりあえず検索されそうな言葉を記事に入れておけばいいんでしょ?」と思っている方もいるかもしれません。でも、実はそれだけでは上位表示は難しい。むしろ、間違ったキーワードの入れ方をすると、Googleからペナルティを受ける可能性もあります。
この記事では、SEOのプロも実践している「対策キーワード」の正しい選び方と、効果的な入れ方のコツを、できるだけシンプルに解説します。
これを読めば、「どのキーワードを選べばいいのか」「どこにどうやって入れればいいのか」がしっかり理解できるはずです。
そもそも「対策キーワード」とは?
対策キーワードとは、SEO対策において「この言葉で検索上位を狙おう」と設定するキーワードのことです。
もう少し具体的に言うと、あなたの記事やページが狙っている検索クエリ(ユーザーが検索窓に入力する言葉)のことを指します。
たとえば、あなたが「コーヒー豆の選び方」について記事を書くとします。そのとき、「コーヒー豆 選び方」「美味しいコーヒー豆 おすすめ」「コーヒー豆 種類 特徴」といった言葉が対策キーワードの候補になります。
大切なのは、「自分が書きたいこと」ではなく「ユーザーが検索していること」を基準にキーワードを選ぶこと。これがSEOの基本中の基本です。
ちなみに、Googleの検索エンジン最適化スターターガイドでも、ユーザーが検索しそうな語句を考慮したコンテンツ作成が推奨されています。つまり、ユーザー目線が何よりも大事なんです。
対策キーワードは3種類に分けられる
対策キーワードを選ぶ前に、まずはキーワードの「種類」を知っておきましょう。大きく分けて3つのタイプがあります。
ビッグキーワード(大型キーワード)
ビッグキーワードは、月間の検索ボリュームが10,000以上のキーワードです。
たとえば「ダイエット」「転職」「クレジットカード」といった、その分野を代表するような言葉がこれにあたります。
メリットは、なんといっても集客力の大きさ。検索される数が圧倒的に多いので、上位表示できれば多くのアクセスが見込めます。
デメリットは、競合が桁違いに多いこと。有名な大手メディアやポータルサイトがすでに上位を独占しているケースがほとんどなので、新規サイトや中小企業がすぐに上位表示するのはかなり難しいのが現実です。
ミドルキーワード(中型キーワード)
ミドルキーワードは、月間の検索ボリュームが1,000〜10,000程度のキーワードです。
「ダイエット 食べ物」「転職 履歴書 書き方」「クレジットカード 学生」など、少し具体的になったキーワードが該当します。
ビッグキーワードよりは競合が少なくなり、ある程度のサイト力があれば上位を狙いやすくなります。アクセス量もそこそこ見込めるため、多くのSEO戦略ではこのミドルキーワードがメインターゲットになることが多いです。
ロングテールキーワード(スモールキーワード)
ロングテールキーワードは、月間の検索ボリュームが1,000以下のキーワードで、3語以上の具体的なフレーズであることが多いのが特徴です。
「頰 ニキビ 治し方 男」「転職 30代 未経験 事務」「コーヒー豆 通販 おすすめ 初心者」といった、かなりニッチで具体的な検索クエリがこれにあたります。
メリットは、競合が非常に少ないので、新規サイトでも比較的簡単に上位表示できる点です。さらに、検索しているユーザーの目的が明確なため、結果的にコンバージョン(購入や問い合わせなどの成果)に繋がりやすいという特徴もあります。
デメリットは、1記事あたりのアクセス数はどうしても少なくなってしまうこと。多くのロングテールキーワードで記事を積み上げていく、いわゆる「積み上げ戦略」が基本になります。
効果的な対策キーワードの選び方
では、実際にどうやって対策キーワードを選べばいいのでしょうか。基本の流れを6つのステップで紹介します。
ステップ1:テーマを決める
まずは、あなたが発信したいテーマをざっくりと決めましょう。「コーヒー」「スキンケア」「プログラミング」など、広すぎず狭すぎない範囲でOKです。
ステップ2:関連キーワードを洗い出す
決めたテーマに関連するキーワードを、思いつく限り書き出してみます。
コーヒーの例で言えば、「コーヒー豆 種類」「コーヒー 淹れ方」「コーヒー 健康効果」「コーヒーミル おすすめ」など。この段階では細かいことは気にせず、たくさん出すことが大事です。
ステップ3:キーワードをグループ化する
洗い出したキーワードを、似たテーマごとにグループ分けします。
たとえば「コーヒー豆の選び方」「コーヒー豆 種類 特徴」は「豆選び」グループ。「コーヒー 淹れ方 道具」「コーヒーミル おすすめ」は「道具・淹れ方」グループ、というように整理していきます。
ステップ4:検索ボリュームを調べる
グループ化したキーワードの検索ボリュームを調べます。ここでは、無料のキーワード調査ツールを使うのが一般的です。
調べることで、「思っていたより検索されていないな」とか「この言葉、意外とたくさん検索されているんだ」といった発見があります。
ステップ5:競合の強さを分析する
検索ボリュームがある程度わかったら、次はそのキーワードで実際に検索してみて、上位にどんなサイトが表示されているかを確認します。
大手メディアや既存の強力なサイトが上位を独占している場合は、初心者サイトがすぐに勝負するのは難しいでしょう。逆に、個人ブログや比較的新しいサイトが上位に入っているキーワードは、チャンスがあると言えます。
ステップ6:キーワードを選定する
検索ボリュームと競合の強さを踏まえて、最終的に対策するキーワードを決めます。
ここでの鉄則は、いきなりビッグキーワードを狙わないこと。まずはロングテールやミドルキーワードで確実に順位を取る実績を作ってから、徐々に大きなキーワードに挑戦していくのが、現実的で確実な戦略です。
対策キーワードを効果的に入れるべき場所
キーワードを選んだら、次は「どこにどうやって入れるか」が重要です。闇雲に詰め込めばいいというわけではなく、Googleが特に評価する「入れるべき場所」があります。
titleタグ(タイトルタグ)
titleタグは、検索結果に表示されるページのタイトルです。SEOにおける最重要項目と言っても過言ではありません。
入れ方のコツは、対策キーワードを1〜2個、左詰めで、できるだけ語順通りに入れること。たとえば「コーヒー豆 選び方 初心者」というキーワードなら、この順番のままタイトルに入れるのが理想的です。
ただし、タイトルが長くなりすぎると検索結果で途中までしか表示されないので、PC表示で29文字以内に収めるのがひとつの目安です。
h1タグ(大見出し)
h1タグは、そのページで最も重要な見出しです。記事タイトルとほぼ同じ内容になることが多く、Googleもここを重視します。
入れ方のコツは、基本的にはtitleタグと同じキーワードを入れること。ただし、titleタグとは完全に同じ文章にせず、自然な日本語になるよう調整しましょう。h1タグに入れるキーワードは、基本1個までにしておくのが無難です。
h2〜h6タグ(見出しタグ)
h2以降の見出しタグは、記事の構造を示す重要な要素です。各見出しにも、そのセクションの内容に関連するキーワードを自然に含めるようにします。
1つの見出しに複数のキーワードを詰め込もうとせず、1〜2個を目安に自然に含めるのがポイント。不自然な見出しになると、ユーザーにもGoogleにも伝わらないので注意しましょう。
本文
もちろん、本文の中にも対策キーワードを自然に含める必要があります。
ここで絶対にやってはいけないのが、「キーワードを無理やり詰め込む」こと。昔はキーワード密度を3〜5%にするのが良いと言われていた時代もありましたが、現在のGoogleはそんな単純な評価はしていません。
むしろ、不自然に同じキーワードを繰り返すと、スパムと判断されるリスクがあります。読者が「あ、この記事、何度も同じ言葉が出てくるな…」と感じるようなら、それは過剰最適化のサインです。
あくまでも自然な文章の中で、必要な場所に必要な回数だけ含めるようにしましょう。
アンカーテキスト(リンクテキスト)
他のページからリンクを貼る際のアンカーテキストにも、対策キーワードを含めると効果的です。
たとえば、別の記事から「コーヒー豆の選び方についてはこちらの記事もご覧ください」というリンクを貼るよりも、「コーヒー豆の選び方を徹底解説した記事はこちら」としたほうが、関連性が伝わりやすくなります。
ただし、これも不自然になりすぎないよう注意が必要です。
画像のAltタグ
画像には必ずAltタグ(代替テキスト)を設定しましょう。これは画像が表示されない環境でも内容が伝わるようにするためのものですが、GoogleはこのAltタグも読んでいます。
画像の内容を説明する形で、自然に関連キーワードを含めるのがおすすめです。たとえば「コーヒー豆の種類 アラビカ種 写真」といった感じです。
対策キーワードに関するよくある疑問
ここで、SEO初心者がよく持つ疑問をいくつか解消しておきましょう。
Q:1記事にいくつのキーワードを含めるべきですか?
A:明確な「◯個」という決まりはありません。重要なのは、キーワードの数ではなく、記事のテーマに関連するキーワードを自然に含められているかどうかです。1つのメインキーワードと、それに関連するサブキーワードを数個含めるのが一般的です。
Q:キーワード密度って重要ですか?
A:現在のSEOにおいて、キーワード密度を意識する必要性はほとんどありません。Googleはもっと高度なアルゴリズムでコンテンツの質を評価しています。密度を気にするよりも、読みやすく価値のある記事を書くことに集中しましょう。
Q:meta keywordsタグは有効ですか?
A:残念ながら、現在のGoogleではmeta keywordsタグはSEO評価にまったく影響しません。ほとんどの検索エンジンがこのタグを無視しているため、設定する必要はありません。
対策キーワードを選ぶときの注意点
最後に、キーワード選定で気をつけるべきポイントをまとめておきます。
ユーザーの検索意図を考える
同じキーワードでも、ユーザーが「知りたいのか」「買いたいのか」「調べたいのか」によって求めている情報はまったく違います。「コーヒー豆」と検索する人もいれば、「コーヒー豆 購入」と検索する人もいる。この違いを意識して、自分の記事がどの意図に応えるものなのかを明確にしましょう。
YMYLトピックでは特に慎重に
健康、医療、金融、法律など、ユーザーの人生に大きな影響を与えるテーマ(YMYL:Your Money or Your Life)では、キーワード選定もより慎重に行う必要があります。専門性や信頼性が特に重視されるので、曖昧な知識で記事を書くのは避けましょう。
効果が出るまでには時間がかかる
SEOは即効性のある施策ではありません。キーワードを選び、記事を書き、公開してから検索結果に反映されるまでには、数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。焦らず、長期的な視点で取り組むことが成功のカギです。
まとめ
対策キーワードの選定と入れ方は、SEO対策の土台となる最も重要な要素のひとつです。
大事なポイントをおさらいすると、
- キーワードはビッグ・ミドル・ロングテールの3種類に分けられ、初心者はロングテールから狙うのがおすすめ
- 選定は「テーマ決め→洗い出し→グループ化→ボリューム調査→競合分析→選定」の流れで進める
- キーワードを入れるべき場所はtitleタグ、h1タグ、h2〜h6タグ、本文、アンカーテキスト、Altタグ
- どの場所でも「自然に含める」ことが何より大事。詰め込みは逆効果
- meta keywordsタグは現在のSEOでは無意味
- SEOは時間がかかるもの。長い目で見てコツコツ取り組もう
何より忘れてはいけないのは、Googleが最終的に評価するのは「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」だということ。キーワードはあくまでも、その価値あるコンテンツを適切なユーザーに届けるための手段です。
まずはこの記事で紹介した基本的な考え方を押さえ、あなたのサイトやブログに合った対策キーワードを選んでみてください。きっと、これまでより効果的なSEO対策ができるようになるはずです。

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