キャノン詰め替えインクの基本と準備
「純正インクが高すぎる……」そう思ったことはありませんか?
実は、キャノンのプリンターで使える詰め替えインクを使えば、印刷コストを大幅に抑えられます。ただし、正しいやり方を知らないと、インク漏れや認識エラーで困ってしまうことも。この記事では、キャノン詰め替えインクの具体的なやり方を、型番別のポイントも交えながらわかりやすく解説します。
詰め替えインクとは、使用済みの純正カートリッジにインクを補充して再利用する方法です。純正品を買い替えるよりも安く済むのが最大の魅力。ただし、キヤノン公式が推奨する方法ではなく、あくまで自己責任での作業になる点は理解しておきましょう。
詰め替え前に確認したい3つのポイント
実際に詰め替えを始める前に、以下の3つをチェックしてください。
- 対応カートリッジの型番を確認する:お使いのプリンターで使われているカートリッジの型番(例:BCI-350、BC-360など)を必ず確認しましょう。間違ったインクを使うと故障の原因になります。
- 作業場所を準備する:インクは手や服について落ちにくいため、新聞紙を敷いて、手袋や汚れてもいい服装で作業するのがおすすめです。
- メーカー保証について理解する:詰め替えインクを使用すると、キヤノンのメーカー保証が受けられなくなる可能性があります。その点を踏まえたうえで、自己責任で進めてください。
キャノン詰め替えインクの主なやり方:カートリッジタイプ別の手順
キャノンのカートリッジにはいくつかのタイプがあり、詰め替えのやり方も異なります。ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。
1. 注射器を使って注入する方法(スタンダードなやり方)
最も一般的な詰め替え方法です。対応カートリッジ:BCI-350/351シリーズ、BC-360/361シリーズなど。
手順
- カートリッジをプリンターから取り外します。
- カートリッジ上面のシールをはがし、インク注入用の穴を探します(メーカーによって穴の位置が異なります)。
- 注射器に詰め替えインクを吸い上げ、ゆっくりと注入します。入れすぎに注意してください。
- 注入後、シールを貼り戻し、カートリッジの端子部分をきれいに拭いてからプリンターにセットします。
注入量の目安はメーカーによって異なるため、購入した詰め替えインクの説明書を必ず確認してください。
2. スマートカートリッジ方式(繰り返し使えるやり方)
使用済みカートリッジの内部スポンジごと交換する方法です。対応カートリッジ:BC-310/311、BC-345/346、BC-365/366シリーズなど。
手順
- 専用のスマートカートリッジ(詰め替え用に加工されたカートリッジ)を用意します。
- 初回のみ、カートリッジの蓋をニッパーなどで開けて内部を交換する加工が必要です。
- 2回目以降は、カートリッジ本体を交換するだけで詰め替え完了です。
この方法は、一度加工してしまえば次回からはカートリッジの交換だけで済むため、手間がかからないのが特徴です。
3. 直接注入方式(ボトルから直接注ぐやり方)
カートリッジに付属のノズルを使ってインクボトルから直接注入する方法です。対応カートリッジ:BC-360/361シリーズなど。
手順
- カートリッジのインク注入口にボトルのノズルを差し込みます。
- ボトルをゆっくり押し、インクを注入します。エレコムのQ&Aによると、空気穴からの漏れを防ぐため、ボトルの押し方やノズルの挿し方にコツが必要です。
- 注入後はカートリッジを軽く拭き、プリンターに戻します。
各メーカーでやり方が少しずつ異なるため、購入した製品の説明書を必ず読んでから作業してください。
詰め替え後の困った対処法:インク残量表示がリセットされない
詰め替えインクを使うときに最もよくあるトラブルが、「インク残量がゼロのまま」「インクが認識されない」といったエラーです。
キャノンのプリンターはICチップでインク残量を管理しているため、詰め替えても残量表示が自動でリセットされるわけではありません。しかし、多くの機種ではプリンター本体のボタン操作で残量検知機能を無効化できます。
インク残量検知機能をキャンセルする一般的なやり方
機種によって手順は異なりますが、多くのキャノンプリンターでは以下のような操作でリセットできます。
- プリンターの電源を入れます。
- インクが切れたというエラーメッセージが表示されたら、OKボタンやストップボタンを数秒間長押しします。
- 「インク残量検知を無効にしますか?」というメッセージが表示されたら、はいを選択します。
例えば、エコリカのサポート情報では、TS3330などの機種で、カートリッジ交換後にこの操作を行うことで印刷を継続できると案内されています。ただし、機種によって手順が異なるため、お使いのプリンターの取扱説明書やメーカーサポートページで確認するのが確実です。
なお、一部の古い型番や特定のカートリッジでは、ICチップリセッターと呼ばれる専用機器が必要な場合もあります。購入前に、自分のカートリッジがリセッターに対応しているかどうかを確認しましょう。
キャノン詰め替えインクを使うメリットとデメリット
メリット
詰め替えインクの最大の魅力は、コスト削減効果です。純正インクと比較して、インク代を約1/3〜1/10に抑えられるといわれています。
また、使用済みカートリッジを再利用するため、廃棄物を減らせるという環境面でのメリットもあります。
デメリット
一方で、以下のようなデメリットやリスクも理解しておく必要があります。
- 印刷品質が純正と異なる場合がある:インクの特性(顔料・染料の違い)により、純正品に比べて発色やにじみ方が変わる可能性があります。
- 手間がかかる:初めての人は作業に慣れるまで時間がかかることも。
- 故障リスク:注入ミスでカートリッジを傷めたり、インク漏れでプリンター内部を汚したりするリスクがあります。
- メーカー保証の対象外になる:詰め替えインクを使用したことでプリンターが故障した場合、有償修理になる可能性が高いです。
キャノン詰め替えインクを選ぶ前に確認したい対応型番
詰め替えインクを購入するときは、自分のカートリッジに対応している製品かを必ず確認してください。代表的な対応シリーズをまとめました。
- BCI-350/351シリーズ:比較的古いPIXUSシリーズ(MG7530、iP8730など)に対応。専用ホルダーを使うタイプと直接注入タイプがあります。
- BC-360/361シリーズ:TS5430、TS5330などのエントリーモデルに対応。比較的新しい機種で使われています。
- BCI-370/371シリーズ:MG7730、iP9230などの対応機種向け。
- BC-365/366シリーズ:スマートカートリッジ方式で繰り返し使えるタイプもあります。
最新機種の情報は、各詰め替えインクメーカーの公式サイトで確認するのが確実です。例えば、サンワサプライの対応表では、各シリーズのカラーや容量、品番がまとめられています。
詰め替えインクに関するよくある疑問
Q. 詰め替えインクを使っても大丈夫?
結論から言うと、多くの人が使っている方法ではありますが、自己責任での利用になります。トラブルが起きたときにキヤノンのサポートが受けられなくなる可能性を理解したうえで判断しましょう。
Q. 詰め替えても印刷がかすれるのはなぜ?
原因はいくつか考えられます。インクが古い、注入量が足りない、ノズルが詰まっているなどが主な原因です。まずはプリンターのクリーニング機能を試し、それでも改善しない場合はインクの品質やカートリッジの状態を疑ってみてください。
Q. 詰め替えインクの品質はメーカーによって違う?
はい。詰め替えインクは各メーカーが独自に製造しています。純正に近い品質をうたう製品もあれば、価格重視の製品もあります。口コミやレビューを参考にしつつ、自分の用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。
キャノン詰め替えインクを安全に使うための注意点
最後に、詰め替えインクを使ううえで必ず覚えておきたいポイントをまとめます。
- 作業は自己責任で:故障や印刷品質の低下が起きても、メーカーサポートは期待できません。
- 説明書をよく読む:購入した製品ごとに手順や注意点が異なります。特に注入量や注入場所は必ず確認してください。
- 手を汚さない準備を:インクは簡単に落ちません。手袋や新聞紙を用意して作業しましょう。
- インクの種類を間違えない:顔料インクと染料インクは性質が異なります。間違って入れるとカートリッジを壊す可能性があります。
- エラーが出ても慌てない:残量表示の問題は、本体操作で解決できる場合がほとんどです。取扱説明書を確認してみてください。
- 定期的に印刷する:詰め替えインクに限らず、プリンターは使わないとノズルが詰まりやすくなります。週に1回は何か印刷する習慣をつけましょう。
詰め替えインクは、うまく使えば大きなコスト削減になります。この記事で紹介したキャノン詰め替えインクのやり方を参考に、自分に合った方法を見つけてみてください。
まずは、お使いのカートリッジの型番を確認することから始めてみましょう。

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